梅澤春人のカウンタックを読んだ話
そういえば完結したって聞いてたし読んだけどすごく面白かった。
主人公は35歳(くらい)の平凡な独身サラリーマンが幸運にも大好きだったカウンタックLP400を手に入れて乗り回す話なの。何が一番いいかって、主人公はもとよりカウンタックは全員に愛されてる車だってこと。
梅澤春人先生の漫画だし公道でレースとかよくやるんだけど、カウンタックって超古い車だし、今の最高のスポーツカーには圧倒的に負けるはずなんだよね。だけどいろいろあっていつも勝つのは、実は主人公のレースの腕がプロ並みだったというわけ。「スーパーカーといえばLP400のことを指す場合もあってその存在感は他を圧倒していて、二番目のフェラーリでも半分も無い」っていうシーンがあってものすごく感動した。
街乗りしていてすれ違う人とかもみんなLP400を驚いた顔でガン見してて、仲いい人とかには車見せてるんだけど、みんな見ただけでメチャクチャ喜んでて、まさにキングオブスーパーカーなんだなーと感心する。私も一回バイク乗ってる時に見かけたんだけど、私もガン見してたし。あとエンジン音でかすぎた。
カウンタックつーか、ランボルギーニの車は「やたら滅多ら故障してまともに乗れないけどカッコイイから欲しい」っていうイメージだったけど、作中では結構レーシングカーっぽいことをやっていてものすごくカッコ良かった。車漫画によくある素人お断りの解説とかも比較的低い難易度で心地よい。
読んでいたらLP400がすごく好きになって、LP400以外がバトルしているシーンとかはすごくイラつくようになってしまった。最後の方にはLP400の話じゃなくなってくる所はいらだちを隠せなかったので、途中くらいまでが面白い(けど最後は結構好き)。あと、残念ながらレースになる理由が強引すぎるけど、この人の漫画の中ではマシな方。
連載開始時結構鳴り物入りで始まったから編集部もかなり地震あったんじゃないかなー。非常にオススメです。アフェじゃないのでリンクはありませんので自分で検索してね。「梅澤春人」の「カウンタック」っす。